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日々の息苦しさからの解放。
ここに綴られた詩は、あらゆる事象の境界を
溶かし、生まれたての眼で世界を見せてくれる。
又吉直樹さん
幼さを内包しながら、少女は溶ける。
羽化した大人の身体。虫の眼で見つめる世界。
日常の美しさと痛みを描き出す、透明な言葉たち。
今日マチ子さん
「幸福な人間に詩は書けない」とある詩人は言ったが、わたしはそれを信じない。くじらさんは手を伸ばす。いま匂いや重みをもつきみ、おまえ、あなたへと。あなたの向こうの窓やその先へと。その道すがら、出会う誰かと互いに呼吸を渡し合って、生きて詩を書きつづける彼女のことを、わたしは誰よりも信じている。
堀静香さん
名著、復活。
向坂くじらデビュー詩集、増補・新装版。
【著者略歴】
向坂くじら(さきさか・くじら)
詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書にエッセイ集『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)、小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。
《読者からの感想》
●疾走感のある言葉は、読む人をどこに連れて行こうとしているのだろう。あたらしいイメージ、気がつかなかった感情……その奔流が心地よい第一詩集。
●澄み切った言葉に触れて泣きたくなりました。
●心の真ん中を風が吹き抜けるような1冊。
●本当に騙されたと思って手に取って欲しい本です。もちろん、くじらさんの本はどれももっと多くの人に届いて欲しい。けど、この本は、凄いんです。
●向坂くじらさんが日々のなかで感覚をつかみ、紡ぎ、詩という形にして届けてくれる言葉の数々は誰かにとっての”小さな理解”になるはず。大きな世界で生きていくための、小さな寄る辺になるような1冊です。
●奔流のような言葉は、読んでいるだけで快楽だ。書くということが、いま生きていることの証明となるような詩。