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ZINE『調子悪くて当たり前日記』(北尾修一)

1,320円

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タイトル:調子悪くて当たり前日記 著者:北尾修一 装幀:木庭貴信+角倉織音(OCTAVE) 仕様:A6/並製/本文1c208p 『自分思い上がってました日記』の続編。 《読者からの感想》 ●ハードな日々。読んでいるこっちが目が回る。 ●がんとの闘病日記であるのだけど、それと同時に「ひとり出版社の人って、こんな感じで原稿を受け取ったり著者とやり取りしたり書店を回ったりしているんだ」という様子を生々しく知れる仕事日記として面白い。バリバリ働きまくっていてすごい……。 ●大腸ガンからストーマ造設した北尾さんの日記第二弾。癌になっても仕事をし、家族と食事をして映画を観る。そうやって日常を生きる。病気によって奪われるのって健康な状態の身体だけなのではないか。当たり前の日々は続く。 ●前作が「がんである自分」を受容していく日々であるなら、今作は侵襲がもたらす変容の日々。手術という身体への苛烈な侵襲から日記は始まる。 がん細胞は目に見えないが、それを抑えるための手術と服薬といった治療行為は痛みや傷や不調として否応なく肉体に現れ心身を侵襲する。それでも北尾さんは生活に戻りルーティンを再開する。手術前とそれほど変わらないように綴られる日々の記録。なのに(だから、かえって)北尾さんの変容を感じる。 治療であっても肉体が物理的に侵襲を受けることの影響は凄まじく、ルーティンにならっていつもの道を歩いているようでも高速で次元を並行移動していくレベルの変化が北尾さんの中で起きている。でも不思議と家族も一緒に並行移動している。家の中はそのままに竜巻で飛んでいくドロシーの家みたい。 「この人、変わったな」と思うような劇的な言葉が書かれてあるわけじゃない。何がどう変わったのかも説明できないし、したくもない。ただ、ひとりの人間の変容をとらえたたしかな感覚だけが残る。そこがおもしろい。そういう意味で、非常に身体的な読書体験。読んでほしい! 8月22日から10月23日までの日記です。

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