人は死に、今生に意味はない。
老いを迎えるすべての人たちへ--イスラーム学者・中田考と仲間たちが贈る、身もふたもない人生の真実。
【目次】
はじめに 人は死に、今生に意味はない(中田考)
第1章 死に方入門(中田考)
第2章 老人と新型コロナウィルス(中田考×田中真知)
第3章 姥捨山から蜂起せよ(矢内東紀)
第4章 70歳からの世界征服(中田考×矢内東紀)
おわりに 生きがいという荷物を下ろす(田中真知)
【出版社より】
●人生の意味に執着せず、老後を迎えるためのメソッド
「『70歳からの世界征服』を読ませていただき、感動のあまり思わずお手紙を書かずにはおられませんでした。私は人生というものに、心のどこかでやはり「意味」を求めていたのかもしれません。現在70歳ですので、やがて来るであろう終焉を意識しながら結局何事も成しえなかったことを悔いねばならないのかなぁ、と思う日々を過ごしておりましたが、人生に意味なんかない! ということをはっきりと断定される考え方に接し、いままで漠然と思っていた靄が晴れました。人が生きるなんてことは単にその人の自己満足にほかならない、という言い切りの潔さが本書の魅力です。(後略)」(東京都・70歳・Mさん)
おかげさまで、刊行以来、読者からたくさんの感動のお手紙をいただいています。
人生100年時代を迎えて、長い老後をどう生きるか、どのように生きがいを見つけるか。そういうことを指南する、いわゆる「老人生きがい本」はたくさん出ていますが、本書はそうしたジャンルの中でも最高傑作のひとつです。
「山登りしたって、ヨガやったって、美術館巡りをしたって、太極拳やったって、蕎麦を打ったって、どうせ死ぬんです。それを遅らせようとして、健康法だとか、スポーツだとかあれこれ手を出すのでしょうが、すべて無意味です」(「第一章 死に方入門」中田考)
資本主義は、私たちの老後すら食い物にするために、あの手この手で欲望を刺激してきます。それに対抗し、あらゆる執着をなくし、心の平安をもって老後を過ごすためにはどのような準備をすればよいのか。
イスラーム法学者の中田考さん、YouTuberのえらいてんちょう(矢内東紀)さん、作家の田中真知さんという、世代や立場の違う3名による「老後の時間を、自分の欲望のために使うのではなく、世界貢献のために使うことのすすめ」。
自分のためではなく世界のために残された時間を使うことが、心の平安につながると本書は説きます。他の「老人生き方本」と読み比べていただければ、メッセージの正しさは納得していただけるでしょう。
本シリーズには『13歳からの世界征服』(中田考)という作品もございます。
こちらはお子さんやお孫さんにプレゼントし、世代を超えて中田考さんの世界に触れるのもおすすめです。
両書とも、本文と挿絵のギャップもあわせてお楽しみください。