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『日本国民のための愛国の教科書』(将基面貴巳・著)

1,848円

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Patriotism: The Textbook for the Japanese Nation Takashi Shogimen 『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、2013年)でサントリー学芸賞受賞の著者が、中学生からお年寄りまですべての日本人に送る、愛国心をめぐる7つのレッスン。 【目次】 レッスン1 愛国心を持つことは自然なことか レッスン2 国を愛することは簡単なことか レッスン3 国のために尽くすことは正しいことか レッスン4 国をどのように誇りに思うべきか レッスン5 愛すべき〈祖国〉とは何か レッスン6 愛国心の落とし穴とは何か レッスン7 愛国者の覚悟とは何か 読書案内 あとがきにかえて 【著者略歴】 将基面 貴巳 (しょうぎめん・たかし) 1967年(昭和42年)神奈川県横浜市生まれ。駒場東邦高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D.)。研究領域は政治思想史。ケンブリッジ大学クレア・ホールのリサーチフェロー、ブリティッシュ・アカデミー中世テキスト編集委員会研究員、ヘルシンキ大学歴史学部訪問教授などを歴任。現在、ニュージーランド・ダニーデンに所在するオタゴ大学人文学部歴史学教授。英国王立歴史学会フェロー。『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、2013年)で第35回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。その他の著作にOckham and Political Discourse in the Late Middle Ages (Cambridge University Press, 2007), Visions of Peace: Asia and the West (co-edited with Vicki A. Spencer, Ashgate, 2014), Western Political Thought in Dialogue with Asia (co-edited with Cary J. Nederman, Lexington Books, 2009)、『言論抑圧 矢内原事件の構図』(中公新書、2014年)、『政治診断学への招待』(講談社選書メチエ、2006年)、『反「暴君」の思想史』(平凡社新書、2002年)がある。最新刊は『愛国の構造』(岩波書店)。 【本書の仕様】 四六変型判(縦180mm×横120mm×厚さ14mm / 200ページ/ 並製)/本文2c印刷 《読者からの感想》 ●極右本っぽいタイトルからは全く想像もできぬほど質が高い愛国論。このタイトルにしたのは、ウヨクの方々に手にとってもらうための著者の戦略だと推察する。なかなか出会わないほどの秀逸な書で、日本に住む人ならば一読すべき。愛国という概念を見直すことは、愛国という言葉が飛び交ういまこそ、もっとも再考すべきことがらだ。 ●愛国心とは何かを解説してくれる非常にためになる本だった。日頃、日本に批判的な人が反日的だとされることに強い疑問があり、その点をしっかりと言語してくれているのが良かった。 ●教科書と銘打つだけあって明快。パトリオティズムをナショナリズム型と共和制型に分類するのは目から鱗だったし、ハーシュマンの離脱/発言モデルの応用もうまい使い方している。愛国問題の議論の土台にできる優れた著作だと思う。 ●「愛国心」とは何かを古今東西の思想から読み解く一冊。「愛国心」を掲げる人たちが妙に排他的であったり、日本政府を批判する人を「反日」呼ばわりするのはものすごく疑問でしたが、この本でそれらの問題点を指摘しているので爽快でした。「愛国」観が揺れ動く一冊になると思います。 ●ナショナリズム的な視点から日本をどう愛するべきかについて語った本ではなく、むしろ盲目的な「愛国」を批判し、あるべき愛国とは何かを考える本である。▽国民、民族の独自性を称揚する「愛国」ではなく、市民にとっての共通善(自由や平等、これらを実現する政治制度)に奉仕することこそが、本来の愛国であるとし、筆者はこれを「共和主義的パトリオティズム」という。▽これは日本を相対的に捉える視点であり、現状への批判的姿勢を含むものであるとともに、ひとりでもできる愛国である。▽ただしく国を愛していきたいと思った。 ●愛国論の入門書。若い人向けに書かれたようなので、論旨が明快で読みやすい。愛国(パトリオティズム)には「共和主義的」と「ナショナリズム的」の二種類あり、権力に対して批判的な態度をとる前者こそが本家本元、後者のような盲目的愛国は自己欺瞞を生むだけだと説く。メモしておきたくなるような箴言が随所にみられ、これまで頭の中でもやもやしていたことが少し整理できた。国や会社がうまくいっていないときに「離脱」するか「発言」するかを巡る理論が、自分の身の振り方とも相まって考えさせられた。紹介されている本もいずれ読んでみたい。

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